中国留学情報

vol.129 優先順位と転校の活用

前回のテーマは「目的と条件の明確化」でした。


留学の目的は確かに「語学習得」ではあるけれども、
さらに具体的に掘り下げて明確化すると違いが見えてくる。

そして目的を明確化し、
その目的を実現するための条件を定めていく。
それが留学先選びに非常に有効である。

そんなことをお話しました。



今回はその次の作業。
「条件の優先順位付け」
です。




前回挙げた例をもう一度見てみましょう。



表面上の目的
★中国語を身に付けて、中国で起業したい

掘り下げた明確な目的
●商談ができる程度の中国語力をつける
●起業するための知識を身に付ける
●アパレル関係で人脈を形成する

それを実現するための条件

▲商談するためには会話力が必要。
ならば、会話練習相手の確保が必要。
確保しやすいのは同じキャンパスに日本語学科がある大学。

▲起業するための知識は先輩日本人に聞くのが一番。
起業した日本人に人脈を広げたい。
ある程度、日本人が住んでいる地域が良い。

▲アパレル業界の人脈を作るためには、
言うまでもなく、アパレル業が盛んな地域が良い。



ではここで、「実現するための条件」のうち、
2番目の「日本人に人脈を広げる」と、
3番目の「アパレル業界の人脈を作る」について、
具体的な形に落としてみましょう。



日本人との人脈作りを考えるならば、
日本人がたくさん住んでいる町が良い。
そうなるとやはり上海です。


ですが、上海にはアパレル業はありません。
いや、あるにはあります。
ですが、圧倒的集積地ではありません。



つまり、
●日本人との人脈に最適
●アパレル人脈に最適

この2つを同時に満たす場所はない、ということです。



2つの条件を両立できない。
他にもいろいろあります。




代表的なのが
●1クラス人数が少ない
●クラスのレベル分けが多い

この2つの条件です。



1クラス人数が少ない大学について考えてみます。
なぜ1クラス人数が少ないのか?
それは、大学が小規模校で、
留学生の絶対数が少ないからです。

そして、ここからが問題なのですが、
留学生の絶対数が少ないがゆえに、
クラスのレベル分けも少ない。

結果、1クラス人数が少ない大学を選ぶと、
クラスのレベル分けも少なくなってしまいます。


逆にレベル分けが多い大学を選んだらどうなるでしょう。
なぜクラスのレベル分けが多いのか?
それは、大学が大規模校で、
留学生の絶対数が多いからです。

そして、絶対数が多いがゆえに、
1クラスの人数も自然と多くなる。

レベル分けが多い大学を選ぶと、
1クラス人数も多くなってしまうのです。



あちらを立てると、こちらが立たず。

大学を選んでいると、
こういう問題が本当に多いんです。




じゃぁ、どうすりゃ良いか?
どこかで妥協するしかないんです。
だって両立は無理なんですから。



そこで必要になってくるのが、
今回のテーマである、
「条件の優先順位付け」
です。



例えば、

●アパレルの集積地であることは絶対に譲れない
●日本人については「比較的多い」レベルまで妥協する


こうなれば、
●アパレルの集積地で、日本人が比較的多い都市
という妥協点を見出せます。

両方ベストを求めると、いつまでたっても大学を選べない。
優先順位を付けて妥協点を見出すことで、
大学選びが前へ動き出します。



1クラス人数とレベル分けの例でも、

●1クラス人数10人以下は絶対条件
●レベル数は4段階までなら妥協する

となると、一歩前へ動き出します。




まずは、目的を明確化する。
次に、それを実現させる条件を明確化する。
そして、条件に優先順位をつける。

もちろん、紙に書き出してです。
1.2.3.ってナンバーを書き入れてください。
優先順位順にです。



例えば、
1.1クラス人数が10人以下
2.日本語学科がある
3.1人部屋を確保できる
4.レベル分けが5段階以上
5.日本から直行便がある

5条件すべてが満たされればベストですが、
もしそんな大学がない場合、

まず、日本からの直行便はあきらめる。
次に、レベル分けは4段階まで妥協する。
それでもダメならば、1人部屋は諦めて、
ルームシェアタイプで妥協する。


優先順位を明確化することで、
大学選びを前にすすめることができるとともに、
もっとも重要な条件は守ることができるわけです。




もう一つ、「転校」という解決策があります。
これ、非常に有効です。



例えば、

●1クラス人数が10人以下
●現地採用の就活を考えて上海の大学

この両立は無理です。
上海で平均10人以下なんてありえません。



ですが、
就活って留学が終わる直前にするものです。
1年間通してずっと就活するわけじゃない。
ってことは、
1年間ずっと上海にいる必要はない。



そこで、

●1学期目:1クラス人数が少ない地方大学
●2学期目:上海の大学

こうやって間に転校を入れると、
かなり問題は解決できます。



他にも、例えば定年退職者の方で、

●1学期目:北京で世界遺産を堪能
●2学期目:雲南省で少数民族めぐり

なんてこともできます。



寒いの、熱いのどちらもイヤ!って方なら、

●春学期:ハルビン
●秋学期:海南島

渡り鳥みたいな留学もできますよね。笑



「転校」を使うと、
留学の可能性が一気に広がるんです。

「もし自分が転校するんだったら?」

一度考えてみてください。
けっこう楽しいですよ。



えー、「中国留学情報」は、
転校手続きは無料サービスです。


さりげなく宣伝してみました~w



------------------------------------------------------------
【今週のまとめ】
1) すべての条件を満たすのは無理
2) 求める条件の優先順位をつける
3) 転校で留学の可能性が大きく広がる
------------------------------------------------------------


→ 次へ:1クラス人数
← 前へ:目的と条件の明確化
→ 大学選びの秘訣:目次に戻る
→ 中国留学ゼミナール 目次に戻る

→ 「中国留学情報」トップページへ

留学お手続き代行

中国語が話せない、手続きの仕方がよく分からない、大学に連絡が取れないといった方のために、「中国留学情報」では留学お手続きの代行を行っております。お手続きの流れ、費用についてはこちらのページをご参照ください。お手続きのお申込み、中国の大学についてのご質問などは下記メールフォームからお気軽にご連絡ください。

ご質問・お問合せ

中国留学や大学についてのご質問、留学お手続きのお申込みなど、下記メールフォームからお気軽にお問合せください。土日祝日も含め24時間いつでもご送信いただけます!

ご本名
ご職業
中国語レベル
中国語学習歴
メールアドレス
お問合せ内容

※うまく送信できない場合はメールアドレス「lianxi@liuxue998.com」からご連絡ください。

大学を選ぶ

留学手続きサポート